■週間日記「今週のW.A.T」■
業者様からご依頼いただいた、Z1ヘッドのフィン修正。
鋳型も再現できるか?と遠方よりご相談いただきました。
鋳型再現できるけど高くなる→お客様ご予算オーバー。
で、結局今回は鋳型ナシ、でご発注いただいたのだが。
吸気側のココって、乗車姿勢でも常に見える場所やん?
つまりは、信号待ちの度に見て残念な気分になるわけよ。
自分のならどうする?間違いなく鋳型まで再現する。
・・やりますか。綺麗になる分にはお客さんも怒らんやろ。
左写真: Zヘッドのフィン修正は、型抜き勾配もポイント。
この勾配を間違うと、横から見た時に歪んで違和感出る。
右写真: 鋳型を削り出すのは、完全手仕事。
平面部に凸を造形するのは、実はものすごい手間なのだ。
左写真: 裏側の状態。実車だと見えない部分だが。
歪みも戻して段差ナシ、ブラストすれば一切判りません。
右写真: フィン端面の粗いヤスリ跡は手抜にあらず。
純正にある、鋳バリ取り痕跡まで精密に再現したのだよ。
完成。修正部は研磨肌の風合いと色味が異なりますが。
ブラスト&塗装すれば、修正痕の判別はできないと思う。
で、作業経験者ほど褒めてくれる鋳型の再現なんだけど。
おいちゃん的にソコは工数、時間かければ何とかなる。
難しいのは溶接。作業範囲に気泡が一切出てないでしょ?
ダイキャストはとにかく噴くから、気泡消すのは至難の技。
コッチのほうが難しくて、未だ呼吸を止めての瞬間勝負よ。
何年やっても難しい。だから修正は面白いんだけど。
そして昨秋からお待ちいただいてたゼファーケース修正。
メインギャラリー部の過去修理溶接が問題で、オイル漏れ。
切削粉が中に入るので、ケース割って再修正することに。
コレ見た常連軍曹「一次ってチェーン伝達してるの?」
Z系はギア伝達だが、後のザッパー系は中間軸を持つ。
これ、バックラッシュ管理が難しかった時代の騒音対策。
Z系のゴロゴロ音って、組立クランク由来説が主流だが。
アレ実はプライマリ音で、その対策がハイボチェーンなの。
中にチェーンがあるなんて、不思議ちゃ不思議だよね。
フィンを鋳型まで細かく直す俺もマニアだが
エンジン見て構造アレコレ言う常連もマニア
厳しいお客様に磨かれて、今のW.A.Tがある