■週間日記「今週のW.A.T」■
オーナー様からご依頼いただいたヘッドの修正作業。
絶版旧車、CBX400Fのカムホルダー割れ修正です。
この部品は、ヘッドと一体加工でカム軸をラインボーリング。
だから他のカムホルダーを組むと、断面が真円にならない。
結果クリアランスが狂い、カム軸が焼き付くとヘッドはアウト。
カムホルダー単品が部品で設定されていない理由です。
そこで当社、カムホルダーを溶接+ボーリングで修正します。
カムホルダー1個で貴重なヘッド失うのも悲しいですからね。
左、右写真: 割れたカムホルダー。
断面に破断端緒の大きな「キャストの巣」が確認できます。
こういう母材は溶接が困難で、写真のとおり瞬間で大爆発。
ダイキャストは溶接できない、と言われる理由のひとつ。
左、右写真: でも当社は特殊技術で溶接可能。
熱容量の小さなダイキャスト部品も溶接することができます。
溶接後はカムラインをラインボーリングで精密に再現。
高い精度で座標を出すことで、ヘッド側は一切削りません。
写真: 歪などなく、カムを組んでもスルスル回ります。
カムホルダーはノックピン2個でヘッドに座標固定される。
ヘッドに対して少しでも動くと、カム軸が焼けるからです。
溶接作業で一番難しいのが、このノック穴ピッチの再現。
少しでも歪むと、そもそもホルダーがヘッドに嵌りません。
許される溶接公差は0.05mmくらいの神業作業なんです。
おまけに溶接性が超悪いので、息止めて神経ヘロヘロ。
「ヘッドに組んで溶接すれば?」と、常連さん。
やってみ。タイヤレバーで抜いた後、二度と入らんから。
今年のブリ勝負、忙しくてあまり海へ行けずシーズン終了。
9月〜11月のノマセ釣りを楽しみに1年働いているのに。
結局マトモな魚は79cmのメジロと、写真のサワラくらい?
今年はツバスやハマチが多くて、全体に型が小さかった。
技術や道具は昨年よりもかなり進歩しているのですが。
今年も「ブリ釣る釣る詐欺」、「狼少年」確定ですな。
仕事も釣りも解析→対策→実行→結果→解析、の世界。
今年釣れなかった理由はそもそも釣りに行けなかったこと。
そりゃ工場に居たら魚釣れんよね。まず海に行かんと。
よし!来年の9月〜11月は仕事せぇへんからな!
と、3年前から毎年言って、結局こちらも実現せずに狼少年。
木こりシーズン到来だけど木こりやってる場合じゃねぇ