■週間日記「今週のW.A.T」■
オーナー様からご依頼いただいた、腰上O/H。
ドカティの空冷900SS、昔は「ドカ」といえばコレ。
永く乗る方が多く、当社でも一番入庫が多い車種。
しかも、ワンオーナー車が半数以上を占めます。
そんな900SSの腰上O/H、6月に着手したのですが・・
イロイロございまして、予定外の追加作業が必要に。
当然、他のご依頼に着手できず工場も倉庫も大混乱。
遅れをリセットすべく、お盆中は専従と相成りました。
左写真: 900SSの整備性は抜群です。
永く愛される理由のひとつは、この素晴らしい整備性。
右写真: とはいえ燃料タンク内のゴミは見落としがち。
当社では、燃料を抜く際にポンプで強力に吸い出します。
左写真: 砂と泥で汚れた経年オイルクーラー。
今回は化学洗浄で汚れを落し、放熱性を回復させます。
右写真: 分解前に現状を測定、記録。
O/Hの設計図は、分解行程で描いてゆくものなんです。
左写真: ドカティは調整個所が多い。
スイングアームのスラスト値も測定し、組立時に反映。
右写真: 「O/Hの降ろし」は手間がかかる。
現状は貴重な情報源、測定・記録しながら降ろすので。
左、右写真: 降ろしてもすぐに分解はできません。
全体をスチームで丸洗い、砂や泥などの汚れを落とす。
手や工具が汚れると、エンジン内部まで汚すので。
当社では、エンジン工具と車体工具も分けています。
左、右写真: ドカティは分解時の測定が重要。
デスモ機構では、「馴染んだ」現状測定値は貴重情報。
これを参照して調整しないと、初期馴染みで範囲外へ。
国産だと考えられませんが、ドカティだと常識。
左写真: やっとこさピストンとご対面。
作業着手から何日経った?そりゃ儲からんわけだ。
右写真: リアバンクはエンジンを下向きにして分解。
シリンダベース隙間の土砂がケース中へ落ちるので。
分解時の測定を基に、腰上O/Hの設計図が完成。
あとはこれを最高の技術でトレースするわけです。
事前に作業内容を項目化できるO/Hなんてない。
少なくとも当社は、分解測定しないと判断できません。
測定もせず、項目施工する作業をO/Hとは呼ばない。
と、偉そうに能書き垂れながらロッドもチェック。
磨耗してるやん・・腰下までバラさなアカンがな。
スケジュールが頭を過ぎるが、知らん顔できんよね。
お盆中、「工場のお休み」をいただいた理由