■週間日記「今週のW.A.T」■

オーナー様からご依頼いただいたケース修正。
旧車ケースのスプロケカバーノック穴が破損。
直らんか?と東京からわざわざお持ち込み。
ノックはケース端面沈みではなく出ているタイプ。
ある意味楽なのだが、ある意味1発勝負で怖い。
鋳型的には細い凹で、必ずガス巻き込んでるから。
あと、出ているタイプは外観研磨も難しい。
今回みたいに薄いリブ入りだと結構手間かかる。
左写真: 腰下ASSYでのお持込、まずは分解。
右写真: カワサキさん、このクランクすげぇな。
バランス取るために比重の違う金属詰めてる。
ピン側はアルミ、カウンター側は鉛かな?凄いね。
左写真: 溶接して座標出して精密に機械加工。
ノック位置が狂うと、クラッチレリーズ位置が狂う。
クラッチプッシュロッドが斜めるから、座標は大事。
右写真 カバーを取り付けて確認。
完成です。補強リブ形状やダイキャスト感まで再現。
先週やったRC30は鋳肌感を出す表面研磨。
今週のこれはダイキャスト感を出す表面研磨。
皆さん、研磨技術を大絶賛してくれるのですが・・
実は、綺麗に研磨できるのは溶接技術があるから。
芯まで充填してるから純正形状まで研磨できる。
外から盛ってる溶接だと、削れないわけさ。
ウチの場合、もはや部分鋳造に近いイメージかな?
そしてこちら、現在格闘中のシリンダヘッド。
排気ポート間に油冷却通路付きのツインプラグ。
近代的なこれ、現行ハーレーのヘッドなんです。
環境規制をクリアしようとすると、やはりこうなる。
で、センターの一等地に鎮座するデバイス。
ダイレクト・インジェクションかと思ったら・・
始動用のデコンプソレノイド。1800ccもあるから。
全てはハーレーを「崩さない」ため。脱帽よ。
これも外観不問で受けた仕事なんだけどね。
「上がりのバイク」って聞いたから、綺麗にね。