■週間日記「今週のW.A.T」■
こう見えて年間4000時間働いてるっちゅうねん
オーナー様からご依頼いただいた900SSのO/H作業。
腰上O/Hのはずが、腰下作業とフレーム修正が必要に。
商売的には、「面倒は知らん顔でスルー」が正解。
しかし、嘘ついて誤魔化しても乗れば一発でバレます。
このご時勢、そんな甘い上客は他店さんが放しません。
他店さんで満足できないから、遠路ウチに来られたわけで。
ウチの顧客様は超厳しい。お互いに真剣勝負なんです。
写真: 3ヶ月ぶりにエンジンとフレームが合体。
左、右写真: スイングアームを洗浄して取り付け。
900SSはエンジンにスイングアームが付く構造。
ケースが熱で膨張するので、スラスト値の調整は必須。
狭ければケース磨耗、広ければ切り返しでグラグラ。
左写真: ケースPIVのメリットはこの軸配置にも。
前後に巨大なエンジンのWBを詰め、重量分布を前に。
そして、巨大なトラクションでもサスをマイルドに動かす。
右写真: ついでにキャリパーもメンテ。
左写真: 足回りを組んだら、宙吊りにしてアライメント。
構造上、エンジンが傾くとリアタイヤも傾き整列が崩れる。
なりゆきでエンジン載せると、アライメントが出ません。
右写真: 目詰まりしていたO/Cも綺麗に洗浄して再生。
左写真: CCAがイマイチ?と思いきや水不足。
開放型バッテリーはタフだけど、マメな補水が必要です。
右写真: エンジン始動、台上で暖機⇔冷却を繰り返す。
アタリをつけてから調整しないと、初期狂いで安定しない。
左写真: タイミングライトで点火時期の調整。
900SSは点火時期も作業者次第。狂っている車両も多い。
右写真: 同調の調整。
開け口の負圧低下も揃えることで、スローのDRが安定。
左、右写真: 最後の調整はもちろん実走で。
オーナー様に土付けで乗っていただいてから、私の出番。
数日間好き放題乗り回して遊ぶ 乗って実走セッティング。
最高の仕上がり。これなら誰が乗っても文句言わんでしょう。
エンジンの再塗装もしたので、ビカビカに綺麗になりました。
だが問題は、オーナー様が納車時に乗ってOKくれるか、だ。
とか思ってたら、納車前に全額のお支払いがっ♪
土付け試乗の段階で、当社にご納得いただいたご様子。
エンブレ・シフト・ハンドリングが完璧だったから、とか。
ほら!やっぱ見てる!ちゅうか評価基準が普通の人と違う。
知らん顔で腰上作業だけしてたら、絶対にOK出てません。
ウチの顧客は超厳しい。顧客様に磨かれて今のウチがある。
900SSを押しかけ納車して、次はZ系ヘッドのフィン修正。
見るからに腐食劣化したこのヘッド、溶接を受け付けん(涙)
灼熱の工場で汗&冷や汗流しながら肉体労働は辛いっす。
典型的なブルーカラー。こんな苦しい思いは私だけで充分。
ウチの長男、高専出たら大学行け言うのに全く聞く耳もたん。
親父の何を見てるねん・・・釣りとバイク三昧の姿?
そうそう♪人生楽しんだモン勝ちやし♪ じゃなくてよっ!
お金と学歴は、あっても荷物にならんと思うんやけどねぇ。