■週間日記「今週のW.A.T」■

地元・六甲山のパイセンからご依頼いただいた加工。
XSR900のサイドスタンドを短くして、とのご依頼です。
最近の純正スタンドは、鍛造品ではなく安い鉄パイプ製。
パイプなら先っぽ側を切って、長さを詰めれば安全簡単。
しかしXSR、複雑な絞りプレスで剛性と形状を出している。
裏側で人知れずだが、XSRで一番カッコ良い部分なのだ。
と、いうわけでソコ触らず、根元側を切ってショート加工。
写真: スタンドの裏まで見る人にしか伝わらん価値感。
左写真: 順番抜かしだ!と文句言われる前に。
背景のとおり、グッティのVFRでバイクリフトが膠着ナウ。
バイク置いてアメリカ行っちゃった。管理職はたいへんだ。
右写真: 治具作ると高いので「事件現場とギプス」作戦。
左写真: 角度と捻りを正確に再現するコツ。
ギプスを溶接して、ベタ置きで姿勢を一発再現させる。
右写真: 「上」を詰める場合、バネの長さも変わる。
スタンドスプリングのフックを、痕跡残さず綺麗に剥がす。
左写真: 準備できたら、根元でメビウスカット。
このカットライン、常連さんが驚いていたので、後述。
右写真: 純正っぽく、ビード感をあまり出さずに溶接。
完成検査で角度の誤差0.2°、あとは塗装して完成。
この仕上がり、加工スタンドとは分からんでしょ?
これがカットラインを純正接合部と揃えた理由のひとつ。
あと、溶接線長を増やしたほうが溶接強度も上がるしね。
何よりも、裏のプレスラインを美しいまま維持できる。
人間で言うと、足首〜アキレス腱のシルエットなわけよ。
何度も言うが、バイクもお姉ちゃんも「足」なんよ、「足」
俺的に過去ベスト生足は、I野さんかS下嫁やな。
怒ると石にされるから、怖くてジロジロ見れんけどな。
市販のショートスタンド?アレ、大根足で色気がないのよね
料亭行って靴ベラがダイソーやったら萎えるやん?あんな感じ
そんなおいちゃん、顔と手がバクのようにクッキリ黒白。
溶接焼けしちゃってさ〜と、仕事をアピっていたのだが。
「溶接なら黒白逆やろ!」 ふふふ。ついにバレたか。
ああそうさ。晴れた日の午前中はタコ釣りに行ってるさ。
タコは今がピーク。明石のタコはマジでうまいからね。
船で沖に出たら、漁業権回避できる海域があるのよ。
最近船足遅くて、釣り場までえらい時間かかるんだけど。
生きているって素晴らしい。7月26日、3度目の夏。