■週間日記「今週のW.A.T」■
昨年から業者様のGPz1100作業に専念してたW.A.T。
私としては、とにかく早く終わらせたいと頑張ったのだが。
他の仕事止めてるもんで、多方面にご迷惑かけてて。
どんどん仕事が溜まって、どんどん信用を失ってゆく。
怒った業者さん、工場に来てダンボールの山に絶句。
「急かさんから断らないで」って帰ってゆかれました・・
写真: 業者様からご依頼いただいたケース修正。
ノックボス破損&折れ込み+エキストラクター残留。
左写真: まずは残留エキストラクターと折れ込み抜き。
右写真: ノックボスの復元には高い座標精度が必要。
狂うとカバー付かないし、緩いとローターが干渉する。
サンプルケースから座標を拾い、端面配置の図面起こす。
左写真: 溶接後、図面の寸法で機械加工。
わざわざ図面まで起こした理由はエアギャップの管理。
ACGカバー座標でステータ隙間が決まりますから。
右写真: そして外観研磨して完成。
端面角の張りまで再現し、精度も見た目も純正同様。
そして端面の地色、1枚目の破損写真と一致するでしょ?
つまり、「壊れた部分だけ」溶接で足しているのです。
最小限の作業範囲、最小限の入熱で直している証拠。
精度、外観、熱影響、全てを満たすのがウチの修正。
忙しいからって手抜かない。納期は完成したときさ。
後ろ詰まっててこんなスタンスだから、皆さん怒るのね。
でもだから、ウチに出してくれるんだろうけどね。
そしてセミリタイヤ宣言しながらまた機械を買った理由。
端緒は、Z系のカムラインボーリング作業なんです。
カムライン芯をボーリングで通す、ヘッド再生作業。
カムラインって長くて、ヘッド通すと主軸がかなり出る。
すると機械と主軸の勘合が減るので、軸剛性が落ちる。
そしたら切削抵抗に負けて、刃先の挙動が不安定に。
結果、端で20μくらいのバラツキが出ちゃうんです。
ちゅうても、規定の公差が50μなんで範囲内ですが。
左、右写真: ウチの顧客様はそれでもダメ。
ついにカムライン20μでNG出される時代に突入した。
Zが「旧車」じゃなくて、「超高級車」になったからねぇ。
ウチの古い機械では、ヘッド通しでその精度狙えない。
てことで、程度の良い機械を探してたわけです。
「ソコ」の精度は、腕でなく主軸の消耗で決まるから。
難しいのが、今使ってるのと同じ機種しか選べない点。
建物に入らんのよ。あと、治具が全部この機種用。
これがまた既に廃盤の機種で、ナカナカ出物がなくて。
で、程度良いの探して、やっと出たのが東京だった。
普通は重量屋に運搬設置頼むんだけど、自走でやる。
業者に運搬設置頼むとメッチャ高いのよ。
常連さんは「運ぶはいいが、どうやって入れるの?」
ふふふ。実はおいちゃん、庭用ユンボ持ってるのだ。
400kg吊るくらい余裕よ。アレ?結構ギリだなw
      ■今週末のタクちゃん■
常連ヤー吉さんの息子。毎週末来て自分でエンジン組む。
今週はヘッドを小組みです。内燃加工はウチで施工済み。
ロッカーから油圧ピンから全部測らされるタクちゃん。
ピンまで測って選んでるヤツなんか見たことないでしょ?
俺に言わせりゃ、ココは重さよりクリアランスが大事。
ロッカーの油圧で切り替え動作を制御してるからね。
実際、VTECはロッカー周辺の加工精度が異常に高い。
つまり、それくらい寸法の管理が大切ってコトさ。
器用貧乏とはまさに俺のことかもしれんが、結構楽しかったりする