■週間日記「今週のW.A.T」■

オーナー様からご依頼いただいた修正作業。
Z系のカムホルダ、スラストの肉盛り修正です。
Zのカムって、ココでスラストを規制していて。
ココが磨耗すると、カムが左右にフリーダム。
同時にカムチェーンの軌道も左右に振れまくり。
チェン音も出るし、アイドラとかも偏磨耗するし。
なんもエエことあらへんが、皆さん意外とスルー。
気にしてない?直すお店があんまないから?
左、右写真: 作業自体はシンプル。
磨耗を溶接盛り後、機械でスラスト加工するだけ。
だがこの作業、他店さんがやらない理由がある。
歪み条件が厳しくて、普通は溶接できないのさ。
そこをウチは溶接し、更に技術はその先をゆく。
溶接が難しい、硬いメタルを盛っているのだ。
普通は馴染み良い、鋳物用メタルを使うのよ。
だけど、柔いメタルだとまた磨耗するやん?
Zは丈夫で、大事に乗ればまだ何十年も動く。
だから、修理も何十年先を見た品質が必要。
これが自分のなら硬く盛りたい。だからそうする。
ガソリン売ってる限り、動いて欲しいもんねぇ。
そして常連さん、クラッチワイヤー切れたとSOS。
「パンクした」に「押して来い」と言う私だが。
いつもニコニコの人懐っこいエイト君は断れない。
大手メーカーの設計屋だけど、仕事辞めるとか。
他人図面の添削ばっかで、オモロないらしい。
楽で給料貰えるなら、そのほうが良いと思うが。
俺だって、楽に稼げるならソッチを選・・ぶ・・?
いや、毎日がオモロイほうを選ぶ。人生一度きり。
H3ロケット、2段目の予備回路にも遮断設計が搭載されてたんだってねぇ
最後の命綱を自動遮断するヒューズの必要性が、野良犬の俺には解らん
コントロールド・リ・エントリーまで担保するのがLE-5Bの始動条件、的な?
そしてこちら、2年前に預かったフレームの修正。
やっとこ修正機に載った。「載った」というのは・・
PIV左右がズレてて、装置に据えれんかったのよ。
左右から押す市販修正機なら気づかず載るけど。
ウチのはPIV貫通なので、PIV異常が分かっちゃう。
基準軸が斜めじゃ、そもそも話にならんしね。
そーゆー理念で作った装置だから仕方ないけど。
PIV左右直して装置に載せるだけで一苦労だわさ。