■週間日記「今週のW.A.T」■
爽やかな笑顔で無茶言うN川さんのプロアーム後編
東京から来た、N川さんのRC24プロアーム化計画。
前作業者さんがギブアップ?ウチに続きの依頼が。
供給治具とカット済み部材で溶接して、という話。
しかし、カット済み部材そのまま組むと大きな隙間が。
これじゃぁチェーンがガリガリと本体を切ってしまう。
かといって、段差を揃えると車高が40mmも上がる。
おまけに今度は下側に大きな隙間ができる。
プロアーム腕はRC24PIV箱より太いから当然だ。
ダメだこりゃ。カットからやり直し。が、先週の話。
左、右写真: 部材のカットやり直し後。
チェーンの段差を解消するにはこの方法しかない。
車高もN川さん指定の範囲に納めるようにする。
下の隙間はプロアーム形状を低く加工して処置。
左写真: こういう作業は予盛りが必要。
隙間詰め&端剛性上げて歪み量をコントロール。
右写真: 辻褄合わせは見えない裏側で。
断面積減るので補強入れたりとイロイロたいへん。
左、右写真: そしてN川さんの条件を全てクリア。
チェーンライン段差もなく、車高も条件の範囲に。
歪み・冷え割れナシ。治具とPIVボルトも手で通る。
形にするだけじゃダメ。ウチの顧客様は厳しいのだ。
左、右写真: 一応、全体の形も整えた。
鋳物のこんな溶接二次加工、普通は無理だからね。
でもこれ、前作業者さんの汗も入ってるから。
アナタもたいへんだったでしょ?誰か知らんけど。
上の隙間がなくなって、チェーンラインの段差もナシ。
下にできた隙間は、プロアームを低く加工して対処。
断面積が減って強度・剛性落ちるから、内に補強も。
普通はこれだけ溶接すると、歪んで使い物にならん。
歪みどころか、鋳物プロアームは溶接すら難しいんよ。
ハイブリッド・プロアームなんか誰もやってないやん?
「やらん」のじゃない。普通は「できん」のよ。
それを爽やかN川さん、できる前提で精度まで言う。
これに条件つける!?ウチの顧客様はホントに厳しい。
右+中=左が今回製作品。ハイブリッドプロアームね。
公道は走らんけど、できるだけ安全には配慮した。
補強入れたり、接合線(溶接線長)を長く取ったり。
なのにチェーンが段差真ん中削るとか、ありえんやん?
そこから割れるで。プロアームがまた2本になるがな。
おいちゃん大昔、某2輪メーカーの実験にいたからね。
こう見えて無茶はしない。仕事は意外と保守的。
だったら断れよという話なんだけども、大丈夫。
実はN川さんも某社でF1に関わってる人だからっw
セミリタイヤ宣言後も大忙しのW.A.T。毎晩残業。
夜に「●●商会です〜」と外から声が。老舗部品屋さん。
何と!急ぎのOリング数個を帰宅途中にスクーターで!
服見たら濡れている。雨の中、遠回りしてくれたんだ・・
出て見送ろうとしたら、ドアの向こうに立ちはだかる。
圧で制して帰られて。何?俺、何か悪いこと言った?
で、寝る前に気がついた。あ!出たら私も濡れるからだ!
そういや工場にも入らんかった。床濡らすから。
俺ってホント世間知らず。布団の中で耳まで真っ赤よ。