■週間日記「今週のW.A.T」■
オーナー様からご依頼いただいた、ドレンガード修正。
ガードと言っても、ドレン座から飛び出た薄い凸形状。
ドレンを破壊する衝撃なら、ガードごとケース壊すわな。
これは、ボルトを打ってドレンが緩むのを防ぐもの。
破壊せずとも、ドレン抜けちゃうとエンジン焼けるから。
で、依頼は溶接盛って、ドレンよりも高い壁作ること。
今回はカブ50でコスト最優先。機能回復すればOK。
最安の「実車状態で盛るだけ」の内容でお受けしました。
左、右写真: 「盛るだけ」で受けた仕事だが。
やりとり1回だけで、本当に遠路モノを持って来られて。
アレコレ聞いてきて、音信不通になる人が多いんだが。
「全部任せます、無理なら諦めます」と置いてゆかれた。
「盛るだけ」で受けた仕事だが、綺麗に直しておいた。
カブのエンジン下側って、普通はドロドロなわけさ。
実際このカブも、シリンダ裏とかケース腹はドロドロ。
ところがドレン周辺は、ピッカピカに掃除してくれてて。
どうせ下処理するにしても、気持ちが嬉しいやん?
「相手の事を考える」って、こういう事だよね。
だから俺様も相手の事考えた。綺麗なほうがエエやろ。
ふふふ。日給4000円の仕事になっちまったがな。
「船外機壊れて、釣りに行けないから暇なだけやろ?」
何を言う。俺には恒例のブリ勝負・陸ノマセがあるでな。
で、船外機。流し釣りしてたら急に検水出なくなって。
陸へ向かう途中で停止。洗面器で漕いだという(涙)
ゴミもねぇし。インペラもサーモもシールも交換済み。
戻って分解しても全部正常。原因不明。一番困るヤツ。
乗る度、フラッシュポートから清水で圧洗するのだが。
送る圧が高すぎて、中のコネクトチューブ抜けてたか?
ドライブと一緒に抜けるから、実際どうなってたか不明。
う〜ん困った。仕方ない。スイミングスクール通うか・・
話のタネまでに、これが船外機の水冷ポンプ「インペラ」
ゴム羽根を使って簡素化・小型化したベーンポンプだね。
錆びや異物に強く、ケーシングと軸の精度も適当でOK。
だがゴムに寿命があるし、空運転するとゴムが溶解する。
実はコレでトラブる船がメッチャ多い、悪の根源部品。
遠心ポンプ置けばノーメンテで済むのに、とか思うやん?
軸直なんで、回転速くてキャビテーション起こすのよね。
水面下に大きな構造は、投影増えて燃費船足落ちるし。
ゴム羽根は信用ならんが、考えたら合理的なんだよなぁ。